※広告を利用しています
海外赴任が決まって準備を進めるなかで、「スーツケースは何個必要なんだろう?」 と、早い時点で迷いがちです。
サイズや容量の情報は多いものの、家族帯同の場合は「人数分そろえる?」「大きいスーツケース1つにまとめた方がいい?」と、判断に迷う場面も……。
海外赴任は旅行と違い滞在期間が長いので、家族構成や生活スタイル、一時帰国の予定によって、
ベターなスーツケースの数も変わります。
この記事では単身赴任・家族帯同それぞれのケースをもとに、スーツケースの個数をどう考えればよいかを整理しました。
サイズやタイプ選びは別記事で詳しく解説しています。
単身赴任の場合|基本は2個
単身赴任の場合、スーツケースは大きめのスーツケース2個+機内持ち込みを基本に考えるのがおすすめです。
短期出張とは違い、海外赴任では仕事用の衣類だけでなく、生活用品や日本から持って行きたい物も増えがちだからです。
なぜ1個では足りなくなりやすいのか
実際には、次のような物で容量を取られます。
- 季節外の衣類や防寒具
- 日本製の薬・日用品
- 仕事で使う書類やPC周辺機器
- 現地で手に入りにくい物
「現地調達できる」と思っていても、最初の数か月は想像以上に日本からの持ち物に頼る場面が多く、大きめスーツケース1個だけだと余裕がなくなりやすいのが実情です。
例外:1個でも足りるケース
次の条件がそろう場合は大きめスーツケース1個+機内持ち込みでも対応できる場合があります。
- 赴任期間が短い
- 現地で日本製品が多く手に入る
- 会社負担で後送便・別送荷物が使える
- 一時帰国の予定が早めにある
- あとから家族が荷物を持ってくる
上記に当てはまるかどうかで、必要なスーツケースの個数は変わります。
実際、わたしも独身時代に中国で約2年働いたときは、大きめのスーツケース1個+リュックで赴任しました。
日本人向けの店がそろっている大都市だったので、季節ごとの衣類や食品は現地調達。
一時帰国や帰国時も、基本は同じ荷物量で対応しました。
「2個」に含めるスーツケースの考え方
この記事でいうスーツケース「2個」は預け入れ用のスーツケースが前提です。
海外赴任の場合、機内持ち込みサイズのキャリーケースやボストンバッグを別に使う方も多いですが、それらは補助的な荷物だと考えれば判断しやすくなります。
- 機内持ち込み用:貴重品・PC・すぐ使う物
- 預け入れ用:衣類・生活用品・日本から持参する物
役割を分けると、「スーツケースは何個必要か」を考えやすいでしょう。
機内持ち込みサイズだけで足りる?
赴任期間が短い場合や、現地調達が前提の場合は、一時的に機内持ち込みサイズ+1個で対応できることもあります。
ただし、海外赴任では入国後すぐに生活が始まるため、容量に余裕がないとストレスになりやすいのも事実です。
そのため、「2個を基本に、機内持ち込みは別枠」と考えておくと無理がありません。
スーツケースの容量やサイズの選び方については、海外赴任向けに別記事でまとめています。
家族帯同の場合|人数分そろえる必要はある?
家族帯同の場合でも、必ずしも「人数分のスーツケース」をそろえる必要はありません。
家族の人数や子どもの年齢、赴任が短期か長期かによって、スーツケースは「1人ずつ持つ」か「家族でまとめる」かの判断が変わります。
基本の考え方:人数=個数ではない
家族帯同だと、「大人2人+子ども2人=4個?」と考えがちですが、実際は、家族の人数分、スーツケースをそろえる必要はありません。
理由は次のとおりです。
- 子どもの衣類は大人よりかさばりにくい
- 家族で共用できる物が多い
- 一時帰国や別送荷物を使えるケースがある
人数分そろえるかどうかより、「どの荷物を、どのスーツケースに入れるか」を考えた方が現実的です。
よくある組み合わせ例(考え方)
ここでは「これが正解」と決めつけず、どの荷物を、どのスーツケースに入れるかを紹介します。
大人2人+子ども1〜2人の場合

※イラストは一例です。家族構成や荷物量によって調整してください。
- 大きめスーツケース:家族で2〜3個(共有)
- 機内持ち込み:貴重品・すぐ使う物用
※大人は1人1個が目安。子どもは無理に持たせなくてもOK
子どもの衣類を大人のスーツケースにまとめれば、個数を抑えられるケースも多くあります。
年齢で変わるポイント
海外赴任では、年齢によってスーツケースに入れる物や優先順位が少しずつ変わります。
個数そのものは同じでも、「何を重視するか」を意識しておくと準備が楽になります。
20〜30代|現地調達前提でも対応しやすい
比較的身軽に動ける年代は、現地で必要な物を買い足す前提で準備しやすいのが特徴です。
- 衣類は最低限+現地購入
- 電子機器やガジェット類が増えがち
- スーツケースは「余白」を残しておくと便利
荷物を詰め込みすぎず、現地で調整できる余裕を残す考え方が合います。
40代|快適さと実用性のバランスを重視
仕事と生活の両立を意識する年代は、「すぐ使える物」を持って行く安心感が大きくなります。
- 仕事用の服や靴を日本から持参
- 体調管理のための薬や日用品
- 長時間移動でも疲れにくい持ち物
現地で探す手間を減らすことで、赴任直後の負担を軽くできます。
50代以上|無理をしない準備がポイント
年齢が上がるにつれて、重さや持ち運びの負担も無視できません。
- 必要最低限+別送を検討
- 重さよりも出し入れのしやすさを優先
- 「持って行かない選択」も含めて考える
スーツケースの数よりも、移動時の負担を減らす視点が重要になります。
航空会社の重量制限でスーツケースの数は変わる?
海外赴任では、スーツケースの「大きさ」よりも航空会社の重量制限がネックになります。
1個にまとめるか、2個に分けるかは、この制限を知っているかどうかで判断が変わります。
多くの航空会社は「個数+重量」で制限されている
多くの国際線では、次の条件が一般的です。
- 受託手荷物:2個まで
- 1個あたりの重量:23kg前後
つまり、次のような違いが出ます。
- 1個に詰め込みすぎる
→ 重量オーバーになりやすい - 2個に分ける
→ 1個あたりの重さを調整しやすい
乗る飛行機が決まったら、重量制限をしっかり確認しましょう。
2個に分けると調整しやすい理由
スーツケースを2個にすると、実務的なメリットが出てきます。
- 重い物(靴・書籍・日用品)を分散できる
- 空港で重量調整しやすい
- 片方を「生活用品用」「衣類用」に分けられる
「2個が基本」の理由の一つが、この重量制限への対応です。
重量制限を意識すると、1個に詰め込むより、2個に分けた方が無理が出にくいです。
海外赴任にありがちなスーツケースの失敗パターン
海外赴任の準備は、「とりあえず旅行と同じ感覚」だと失敗しがちです。
大事なのは、「持って行けるか」より「あとで困らないか」。
失敗例を避ける意識があるだけで、スーツケースの数を決めやすくなります。
失敗① 1個に詰め込みすぎて重量オーバー
できるだけ荷物をまとめようとして、1個のスーツケースに詰め込みすぎるケースです。
- 空港で重量オーバーに気づく
- 中身を出し入れする羽目になる
- 超過料金が発生することも
海外赴任は荷物が増えやすいため、1個集中はリスクが高めです。
失敗② 帰国・一時帰国を考えていない
赴任時はなんとか収まっても、一時帰国で苦労するケースです。
- 一時帰国で荷物が増える
- 現地で買った物を持ち帰れない
- 帰国時に追加でスーツケースを買う
最初から「帰り」を想定しておくと、無駄な出費を防げます。
失敗③ 現地調達を過信しすぎる
「現地で買えばいい」と考えて失敗するケースです。
- 想像より高い
- サイズや品質が合わない
- すぐ手に入らない
特に赴任直後は、買い物に行く余裕がない場合もあります。
失敗④ 空港・乗り継ぎで持ち運びに苦労する
スーツケースの数だけでなく、次のポイントを見落としたケースです。
- 重さの偏り
- 持ち上げやすさ
- 乗り継ぎ時の移動距離
重い1個より、持てる重さの2個の方が楽な場合もあります。
まとめ|スーツケースの「個数」はこう考える
海外赴任のスーツケースは、「何個あれば正解か」よりもどう分けると無理が出ないかで考えるのがおすすめです。
基本は次の通り。
- 大きめスーツケース2個+機内持ち込み
この形にしておくと、次のようなメリットがあります。
- 航空会社の重量制限に対応しやすい
- 赴任直後の生活が回しやすい
- 一時帰国・旅行・帰国時にも困りにくい
一方で、大都市勤務・独身・現地調達が前提など条件がそろえば、1個でも足りるケースはあります。滞在期間・家族構成・移動のしやすさを基準に、自分にとって無理のない形を選びましょう。
スーツケースのサイズや容量の考え方は、
▶ 海外赴任向け|スーツケースの選び方をまとめた記事 で詳しく解説しています。

当サイトはリンクフリーです。SNSやブログで紹介していただけるとうれしいです!


