※広告を利用しています
海外赴任が決まったとき、「航空券は誰が手配するの？」と迷いがちです。
本人分は会社が手配してくれた。
でも、帯同する家族分はどうなるのか、追いかけ帯同の場合は自分で取るのか、わからず不安になる方も多いはずです。
実は、航空券の手配は状況によって扱いが変わります。
特に家族を帯同する場合は、不安になりやすいポイントです。
この記事では、海外赴任時の航空券について、会社手配と個人手配の違いを整理しながら、家族帯同や追いかけ合流時に迷いやすいポイントをまとめました。
海外赴任の航空券は会社手配？個人手配？基本の考え方
海外赴任の航空券は、「すべて会社が手配してくれる」と思われがち。
でも実際は、ケースごとに扱いが異なります。
本人分は会社手配でも、帯同する家族分はどうなるのか、追いかけ帯同の場合はどうするのかなど、状況によって判断が分かれます。
まずは、一般的に多いパターンを整理しておくと、あとから「聞いていなかった」「想定外だった」と慌てずにすみます。
会社が手配することが多いのは本人分のみ
海外赴任の場合、会社が航空券を手配するのは赴任する本人分のみのケースが多くいです。
これは、会社が海外赴任を仕事の命令として扱い、その移動費を負担してくれるからです。
私自身、中国赴任の際は、出発日時も航空券もすべて会社手配でした。
同じ日に赴任することになった同僚と、初対面のまま飛行機で隣の席。
赴任が「業務」だと、移動のときから実感したのを覚えています。
一般的なスタイルは次の通りです。
- 本人分の航空券は会社手配
- 日程や便の指定も会社主導
- マイルは個人に付かない場合もある
ただ、家族が同行（帯同）する場合は仕事とは直接関係ないため、その先の対応は会社の制度や赴任条件によって違ってきます。
帯同家族分は会社によって扱いが分かれる
帯同する家族分の航空券については、会社によって扱いが大きく異なります。
代表的なのは、次のようなパターンです。
- 家族分も会社が手配・負担してくれる
- 費用は会社負担だが、手配は個人で行う
- 一定人数・回数までのみ会社負担
- 家族分は自己負担になる
また、同時に出国する場合は会社手配でも、追いかけ帯同の場合は個人手配になるなど、条件が細かく決まっているケースもあります。
このあたりは「会社の規定しだい」になるため、 早めに人事・総務に確認しておくことが大切です。
航空券が個人手配になるケースはどんなとき？
海外赴任の航空券は会社手配が基本ですが、すべてのケースで当てはまるわけではありません。
家族の帯同タイミングや渡航条件によっては、一部またはすべてを個人で手配するケースもあります。
ここでは、実際によくある「個人手配になりやすいパターン」をみていきましょう。
追いかけ帯同（数か月後に合流）の場合
赴任する本人とは別に、家族が数か月後に現地へ合流する「追いかけ帯同」では、家族分の航空券を自分で手配しなければならない場合があります。
理由は次の通りです。
- 赴任当初は単身扱いになっている
- 住居・学校・ビザの準備が整ってから家族が渡航する
- 家族の渡航日が確定するのが後になる
この場合、本人分は会社手配、家族分は個人手配のケースが多くみられます。
航空券の費用負担は会社ごとにルールが異なり、帯同家族分まで負担してくれる会社（あとで精算・補助）もあれば、費用が出ない場合や、条件・補助額の上限が設けられていることもあります。
そのため、事前に人事・総務へ確認しておきましょう。
会社手配でも「一部だけ自分で取る」ケース
航空券が「会社手配」とされていても、すべてを会社が手配してくれるとは限らないケースもあります。
たとえば、次のような場合です。
- 家族分だけは自分で手配するよう求められた
- 会社指定の便とは別日程で渡航したい
- 子どもの学校や引っ越し都合で日程をずらしたい
このようなケースでは、
- 本人分：会社手配
- 家族分／変更分：個人手配
と分かれることがあります。
あとから精算できる場合もありますが、
手配方法・上限額・領収書の要否など、会社ごとのルール差が大きい部分です。
家族分の航空券の手配はどうする？迷いやすいポイント
会社手配か個人手配かがわかったあとも、家族分の航空券には実務面で迷いやすいポイントがいくつかあります。
特に多いのが、次の2つです。
- 変更・キャンセルがどこまで可能か
- 家族帯同ならではの荷物や座席の考え方
手配方法だけで飛行機を決めてしまうと、あとから「想定と違った」と感じることがあります。
ここでは、実際によくある迷いどころを整理します。
航空券の変更・キャンセルはどうなる？
海外赴任では、ビザや現地準備の関係で、出発日が直前に決まることも少なくありません。
そのため、航空券の変更やキャンセルが可能かどうかは、会社手配なら人事・総務に、個人手配なら予約時の条件を事前に確認しておきましょう。
会社手配の航空券には、次のようなケースがあります。
・日程変更ができない、または制限が厳しい
・変更やキャンセルは会社経由での手続きになる
一方、家族分を自分で手配する場合は、変更・キャンセルが可能な航空券を選べるというメリットがあります。
ただし、日程変更の自由度が高い分、料金は割高になりがちです。
赴任日が流動的な場合や、家族の渡航日がまだ確定していない場合は、多少高くても変更可能な航空券を選ぶのも一つの考え方です。
家族帯同だと荷物・座席も判断材料
家族帯同の場合、航空券選びでは料金だけでなく、荷物や座席の条件も重要になります。
例えば、次の点は、実際の移動時の負担に直結します。
- 預け荷物の個数・重量制限
- 子ども連れでも座席指定がしやすいか
- 乗り継ぎ時間が無理のないスケジュールか
特に、海外赴任ではスーツケースの数が多くなりがちです。
航空券によっては、追加料金が発生するケースもあるため注意が必要です。
▶︎ 海外赴任でスーツケースは何個必要？家族帯同の荷物量と考え方はこちら
家族分の航空券を自分で手配する場合は、「荷物条件」「座席指定」「乗り継ぎのしやすさ」も含めて比較すると、あとから後悔しにくくなります。
なお、スーツケースに収まらない荷物は、段ボール単位で送れる海外発送サービス（ポチロジ）を使って送る方法もあります。
個人手配と会社手配、どちらが向いている？ケース別整理
海外赴任の航空券は、「会社手配か個人手配か」で迷いやすいものです。
ただし、どちらが正解かは 赴任の条件や家族構成によって異なります。
ここでは、よくあるケース別に、どちらが向いているかを整理します。
【ケース①】本人のみ・出発日が確定している場合
→ 会社手配が向いている
- 赴任日・帰任日が決まっている
- 会社指定の便で問題ない
- 手続きの手間を減らしたい
この場合は、会社手配に任せるのがスムーズです。
【ケース②】家族帯同・出発日が流動的な場合
→ 個人手配が向いていることも
- 家族の渡航日がまだ確定していない
- 学校や住居準備の都合がある
- 変更・キャンセルの可能性がある
家族分を自己手配する場合、変更可能な航空券を選べる点がメリットです。
【ケース③】追いかけ帯同・一部だけ個人手配になる場合
→ 会社手配＋個人手配の併用
- 本人分：会社手配
- 家族分：自己手配
追いかけ帯同ではよくある形です。
費用負担や精算ルールは会社ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。
迷ったら、次の3点を確認してください。
- 出発日・帰国日の変更可能性はあるか
- 家族の渡航日が確定しているか
- 会社の費用負担・手配ルールはどうなっているか
航空券の手配は、「安さ」よりも、赴任スケジュールに合った柔軟さを重視するのが失敗しにくいポイントです。
まとめ｜海外赴任の航空券手配で迷ったらここを確認
海外赴任の航空券手配は、会社手配か個人手配かの選択だけでなく、「出発日がどれくらい流動的か」「家族帯同かどうか」によって、注意点が大きく変わります。
特に確認しておきたいポイントは、次の3つです。
- 出発日が直前まで確定しない可能性があるか
- 航空券の変更・キャンセル条件はどうなっているか
- 家族帯同の場合、荷物量や座席条件に無理がないか
会社手配は手間が少ない反面、変更やキャンセルの自由度が低いケースもあります。
一方、個人手配は柔軟に対応できる反面、料金が高くなりやすい点には注意が必要です。
また、家族帯同ではスーツケースの数が増え、航空券の条件によっては追加料金が発生することもあります。
荷物量の目安や考え方については、次の記事も参考にしてください。
▶︎ 海外赴任でスーツケースは何個必要？家族帯同・単身別に解説
会社の制度や手配方法だけで判断せず、自分たちの状況に合っているかを一つずつ確認することが、後悔しない航空券選びにつながります。
当サイトはリンクフリーです。SNSやブログで紹介していただけるとうれしいです！
